カーディガンを綺麗で清潔な状態に保つためには、適切な方法での洗濯・手入れが必要です。カーディガンの洗濯と一口に言っても、素材の種類や洗濯の方法などによって注意点が異なります。
今回は、カーディガンの洗濯の手順や注意点、万が一失敗してしまったときの対処法など、押さえておきたいポイントを解説します。カーディガンの洗濯方法でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
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カーディガンは洗濯機で洗えるのか
カーディガンには、洗濯機で洗えるものとそうでないものがあります。洗濯機で洗えるカーディガンかそうでないか、判断する基準は以下の2点です。
- 洗濯表示
- カーディガンの素材
洗濯によるトラブルを防ぐためにも、洗濯方法を必ず確認してください。
洗濯表示で洗濯できるか確認
カーディガンが洗濯できるか確認するために、まずは洗濯表示を確認しましょう。
「水洗い不可」(洗濯桶にバツがついたマーク)の場合、自宅での洗濯には向いていません。クリーニング店に依頼する必要があります。
それ以外のマークであれば自宅での洗濯が可能ですが、マークによって洗濯機の使用可否や水温、強さなどが異なります。カーディガンは洗濯方法を誤ると型崩れや毛玉などが発生するリスクが高いため、不安な場合はクリーニングを利用するのが安心です。
素材別カーディガンの特徴
カーディガンに使われる素材はさまざまであり、それぞれ洗濯方法や特徴が異なります。カーディガンで多く用いられる素材別の特徴や洗濯方法は以下の通りです。ただし、洗濯方法はあくまでも一般的なケースですので、必ず洗濯表示をご確認ください。
素材 | 洗濯方法 | 素材の特徴 |
モヘア | 自宅での洗濯不可 ※衣類によっては手洗いであれば可能 | 型崩れしやすい 縮みやすい |
アクリル | 洗濯機OK | 伸びやすい 天然繊維に比べて洗濯が容易 |
毛100%(ウール100%) | 手洗い推奨 | 毛玉ができやすい 水に濡れると硬くなる性質がある |
綿100% | 洗濯機OK | 伸びやすい 型崩れしやすい |
麻 | 手洗い推奨 | 縮みやすい 水濡れに強い |
レーヨン | 自宅での洗濯不可(レーヨン100%に近い場合。含有率によっては自宅での手洗い可能) | 縮みやすい シワができやすい |
自宅で洗濯できるカーディガンの素材
自宅で洗濯できるカーディガンの素材は、以下の通りです。
- アクリル
- 毛100%(手洗い推奨)
- 綿100%
- 麻(手洗い推奨)
自宅で洗濯できないカーディガンの素材
自宅で洗濯できないカーディガンの素材は、以下の通りです。
- モヘア
- レーヨン
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カーディガンの洗濯方法
ここでは、カーディガンの洗濯方法について具体的に見ていきましょう。
自宅での洗濯方法は大きく分けて洗濯機洗いと手洗いの2種類です。洗濯表示に従うことが大前提ですが、どちらの洗い方が適しているかの判断基準をご紹介します。
- 洗濯機がおすすめのケース:汚れが多い・型崩れや毛玉が発生しにくい素材・なるべく手間を小さくしたい
- 手洗いがおすすめのケース:型崩れが気になる・汚れている部分が少ない・パールなどの装飾が付いている
手洗いでの洗濯の仕方
まずは手洗いでの洗濯の仕方について、用意するものや手順、注意点をご紹介します。
手洗いで用意するもの
カーディガンを手洗いする際に用意するものは以下の通りです。
- カーディガンが入る大きさの容器(大きめの洗面器や洗濯桶)
- おしゃれ着用の中性洗剤
- 大きめのバスタオル
- 平干しネットや平干し台など、平干しするための道具
手洗いの手順
カーディガンを手洗いする際の手順は、以下の通りです。
- カーディガンの状態を確認し、目立つ汚れがあれば直接洗剤をなじませて部分洗いをする
- 容器にぬるま湯を張り、洗剤を入れて溶かす
- カーディガンをぬるま湯に浸す
- 力を入れすぎないよう丁寧に押し洗いをする
- ぬるま湯を流して水を入れ替え、カーディガンをすすぐ
- カーディガンの水気を軽く切る
- 再び水を入れ替え、柔軟剤を適量入れてすすぐ
- カーディガンの水気を軽く切り、バスタオルで包んで軽く叩くようにしながら水気を取る
- 平干しネットや平干し台を使って平干しを行う
手洗いの注意点
カーディガンを手洗いする際の注意点をご紹介します。
- 揉み洗いをしない:カーディガンは摩擦に弱いため、揉む・こするといった洗い方をしないよう注意が必要です
- 熱いお湯で洗わない:カーディガンを洗う際は、熱いお湯を使わないようにしましょう。30度程度のぬるま湯がおすすめです
- おしゃれ着用洗剤を使う:通常の洗剤は洗浄力が強すぎるため、カーディガンにダメージを与えてしまう恐れがあります。必ずおしゃれ着用の洗剤を使ってください。
洗濯機での洗濯の仕方
続いて、洗濯機を使ったカーディガンの洗濯方法をご紹介します。
洗濯機で洗う際に用意するもの
カーディガンを洗濯機で洗う際に用意が必要なものは以下の通りです。
- 洗濯用ネット
- おしゃれ着用の中性洗剤
- 平干しネットや平干し台など、平干しするための道具
洗濯機を使う場合も、おしゃれ着用の中性洗剤を使います。型崩れを防ぐために、平干しネットや平干し台などを使って平干しで乾燥させてください。
洗濯機で洗う際の手順
カーディガンを洗濯機で洗う際の手順をご紹介します。
- カーディガンの状態を確認し、目立つ汚れがあれば直接洗剤をなじませて部分洗いをする
- 汚れが目立つ面を表にし、洗濯用ネットにぴったり収まるようにカーディガンを畳んで入れる
- 洗濯機の手洗いコースまたはドライコースを選び、おしゃれ着用洗剤を入れて洗濯を始める
- 脱水のタイミングで一度止める
- 脱水が20秒~1分程度になるよう設定する
- 脱水が終わったら洗濯用ネットから取り出し、平干しネットや平干し台を使って平干しを行う
カーディガンを洗濯する頻度
自宅での洗濯が可能なカーディガンであっても、着る度に洗濯するとダメージのリスクは高くなります。そのため、着用するたびに洗濯するのは避けた方が無難です。
カーディガンを洗濯する頻度の目安は、3~5回着用したあとです。1~2回程度着た程度であれば、ニオイや汚れが目立つ可能性はそれほど高くありません。
ただし、少しずつとはいえニオイ・汚れは蓄積されていきます。洗濯せずに着る回数が多くなると、ニオイ・汚れを落とすために強い刺激が必要になり、ダメージが大きくなってしまいかねません。洗濯のダメージと汚れなどのバランスを考えると、3~5回程度着たら洗濯するのが賢明です。
なお、気になる汚れやニオイがついた場合は、1~2回程度の着用でも洗濯してください。
カーディガンが縮んだ・伸びたときの対処法
洗濯後にカーディガンが縮んだ、あるいは伸びたときには、上手く対処することでもとの状態に戻せるケースがあります。具体的な対処法を見ていきましょう。
洗濯後にカーディガンが縮んだ場合
洗濯後にカーディガンが縮んでしまった場合に効果が期待できる対処法は、以下の通りです。
- アイロンのスチーム機能を使う:縮んでしまった箇所にアイロンのスチームを当てながら手で引っ張って少しずつ伸ばしていく方法です。アイロンを直接当てないようご注意ください
- ヘアトリートメントを使う:ウールやカシミヤなどの動物性繊維で作られたカーディガンに特に効果のある方法です。トリートメントを溶かしたぬるま湯にカーディガンを30秒ほど浸し、軽く水気を絞ってから手で少しずつ引っ張って伸ばして平干しをします。
- 柔軟剤を使う:綿や麻など植物性繊維のカーディガンに適した方法です。ぬるま湯に同量の柔軟剤を溶かし、トリートメントを使う方法と同じ手順で進めます。
洗濯後にカーディガンがよれよれになった場合
洗濯後にカーディガンがよれよれになってしまった場合、以下の対処法によってもとに戻る可能性があります。
- ドライヤーを使う:部分的に伸びてしまった場合におすすめの方法です。伸びた部分にスプレーなどで軽く水をかけ、5~6cmほど離れた場所からドライヤーを当てて乾かします。
- アイロンのスチーム機能を使う:縮んだ場合だけでなく、よれよれになった場合にも効果がある方法です。伸びてしまった箇所にスチームを当てたら軽く手で揉み、その後アイロンを10秒程度当てます。長時間当てないようご注意ください。
- タンブラー乾燥機を使う:綿や麻など植物性繊維のカーディガンに適した方法です。水で濡らしたカーディガンを乾燥機に入れ、20~30分程度乾燥させます。動物性繊維・化学繊維は縮みすぎる恐れがあるため避けてください。
カーディガン洗濯後の干し方・保管方法
カーディガンを綺麗な状態に保つためには、洗濯後の注意点もしっかり押さえておくことが大切です。ここでは、カーディガン洗濯後の干し方・保管方法をご紹介します。
カーディガンの干し方
カーディガンは平干しで乾かすのが理想的です。Tシャツなどのようにハンガーにかけると、肩の部分に跡がついたり伸びてしまったりする恐れがあります。
平干しができない場合は、身頃部分もハンガーにかけるようにカーディガンを二つ折りにして干しましょう。また、幅が太めのハンガーを使う、あるいはアーム部分にタオルを巻くことで、ハンガーが当たる部分が広くなりダメージが小さくなります。ニットを二つ折りにして、洗濯竿に直接干す方法もあります。
なお、カーディガンを直射日光に当てると色落ちや変色の恐れが大きいため、風通しのよい日陰で干してください。
早く乾かしたい場合には、浴室乾燥機能を使うのがおすすめです。直射日光が当たらないのでカーディガンへの刺激が小さく、スピーディーながらダメージを抑えて乾燥できます。
カーディガンの畳み方・収納方法
カーディガンの保管方法は、以下の3つです。
- ハンガーにかける:ジャケットなどと同じようにかけてしまうと、自重によって伸びてしまいがちです。カーディガンを縦半分に畳んで脇の部分をフックの位置に当て、袖と身頃をハンガーにかけるように干します。普通の方法でかける場合には、肩に厚みのあるニット用ハンガーを使ってください。
- 畳んで収納ケースに入れる:ほかの衣類と重ねてカーディガンが下敷きになると、シワができやすくなります。畳んでしまう場合、小さめ・安定感のある畳み方にして、立てて収納するのがおすすめです。
- 丸めて収納ケースに入れる:丸めて収納ケースに入れる方法は、シワになりにくく場所を取らないためカーディガンに適しています。あくまでも軽く丸める程度にし、強く巻かないようご注意ください。
カーディガンをクリーニングに出す最適な頻度
カーディガンをより綺麗で清潔な状態にするためには、自宅での洗濯だけでなく、定期的にクリーニングを利用すると効果的です。
カーディガンをクリーニングに出す最適な頻度は、着る頻度によって異なります。頻繁に着回していない場合はシーズン中に2回程度、頻繁に着る場合は2週間~1ヶ月に1回程度が目安です。
クリーニングに出したほうがよいカーディガンとは
カーディガンをクリーニングに出す最適な頻度をご紹介しましたが、以下に当てはまる場合は頻度に関係なくクリーニングに出したほうがよいでしょう。
- ひどい汚れがついてしまった:汚れやニオイは放置すると落ちにくくなるため、早めにクリーニングに出す必要があります。
- 毛玉が気になってきた:カーディガンの毛玉が気になってきたら、毛玉取りサービスの利用を兼ねてクリーニングを利用しましょう。
- 衣替えのタイミング:衣替えのタイミングで行うしまい洗いでは、汚れをしっかり落とす・防虫対策をするためにもクリーニング店を利用するのがおすすめです。
カーディガンのクリーニング料金
カーディガンのクリーニング料金について、相場をご紹介します。
一般的な料金相場は、1着あたり400~600円程度です。ただし、以下に当てはまる場合、追加料金が発生する可能性が高くなります。
- 高級素材の場合:カシミヤやアンゴラなど高級素材の場合、通常料金に追加して200~500円程度かかるのが目安です。
- 装飾品がついている:装飾品がついており繊細な手入れが必要なカーディガンも、追加料金が発生するケースがあります。通常料金にプラス200円程度が目安です。
- 丈が長い・デザイン性が高い・高級ブランド:通常料金が発生する種類もあります。具体的な金額は店舗やカーディガンの種類によりますが、通常料金の2倍程度になるケースもあるため、ご確認ください。
また、利用する可能性が高いオプションと料金相場の例は以下の通りです。
- 防虫・防カビ加工:500円程度が目安です。クリーニング店によっては、通常料金の〇%プラスと設定していることもあります。
- 花粉ガード加工:カーディガンは花粉がつきやすいため、花粉ガード加工の需要も高め。こちらも防虫・防カビ加工と同じ程度で、500円程度が目安です。
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まとめ
カーディガンを自宅で洗濯できるかどうかは、洗濯表示や素材から判断する必要があります。カーディガンは刺激や熱に弱いため、自宅で洗濯できる場合でも丁寧かつ優しく洗濯してください。洗濯機を使う場合、手洗いの場合それぞれに注意点や手順がありますので、確認しながら洗濯することが大切です。
ぜひご紹介した内容を参考にしていただき、大切なカーディガンを綺麗で清潔な状態に保つことをおすすめします。