浴衣クリーニングの料金相場と頻度|自宅での洗い方も紹介

夏になると着たくなる「浴衣」ですが、暑い日に着用するため汗を吸って汚れますよね。

汚れた浴衣は1回着たらクリーニングに出すものなのか、自宅で洗えるのかなど浴衣のメンテナンスに悩んでいる人は多いと思います。


そこで今回は、浴衣クリーニングの料金や出す頻度、自宅での洗濯方法など詳しく解説します。

 

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浴衣はクリーニングに出すのがおすすめ

浴衣は自宅での洗濯やお手入れが可能なため、必ずしもクリーニングに出す必要はありません。

暑い夏に着用する浴衣なので、食べこぼしや飲みこぼしなどの汚れがなくても汗を吸っているため、たった1回の着用でも汚れはついています。

汗だけの汚れなら脱いだ浴衣を着物用ハンガーや物干し竿などに吊るして、風通しが良く陰干しができる場所に半日~1日ほど干しておくだけでお手入れは完了です。

ここで注意してほしい点は、日光に当てないことです。

浴衣は色あせしやすいため、夏の強い日差しに当たりすぎると色あせの原因になります。

自宅で干す場合は、「風通しの良い日陰干し」と覚えておきましょう。

また、シワが気になる場合はアイロンで当て布をして伸ばしておきます。

食べこぼしや飲みこぼし、タバコや食べ物の臭いがキツイなどの場合は、陰干しだけでは汚れやニオイは落とせないので洗濯してキレイにしましょう。

洗濯不可の浴衣やシミが酷い場合のほか、浴衣をしばらく着用しなくなるシーズンの終わりなどのときはクリーニングに出すと次のシーズンもキレイな状態で着用できるのでおすすめです。

浴衣をクリーニングに出すと自宅で洗濯するのとは違い多くのメリットがあるので、下記で詳しく解説します。

また、クリーニングに出す頻度についても見ていきましょう。

浴衣をクリーニングに出すべき理由


浴衣は自宅でも洗濯ができるとお伝えしましたが、色落ちしやすい浴衣を洗濯するのは少々手間が掛かります。

また、自宅で洗濯した場合によくある失敗例が色落ちや色移りのほかに、生地が縮んでしまうなど浴衣をダメにしてしまうことです。

最近は「洗濯機OK」の浴衣が多くなってきましたが、それでも何度も洗濯してしまうと色落ちが発生して次のシーズンには着用できない状態なんてこともあります。

では、浴衣をクリーニングに出すべき理由を下記に明記します。

【浴衣をクリーニングに出すべき理由】

  • 生地に負担をかけずに洗える
  • きちんとプレスしてもらえる
  • 頑固なシミもキレイにシミ抜きしてくれる
  • 生地に適した洗濯方法なので浴衣が長持ちする
  • いつまでも新品のようにキレイな状態で着用できる

クリーニングはプロの洗濯屋さんなので、安易に自宅で浴衣を洗濯してしまうよりもクリーニングに出した方が長持ちするし、シワのないパリッとした新品のような浴衣をいつまでも着用できるのがメリットです。

浴衣をクリーニングに出す頻度


浴衣は着用するたびにクリーニングに出す必要はなく、着用する回数や汚れの状態に合わせてクリーニングに出すのがおすすめです。

例えば、夏の間に1~3回程度の着用で目立つシミや汚れがない場合は、最後の着用が終わって来シーズンまで保管するタイミングでクリーニングに出しましょう。

汚れや臭いが酷く自宅でのお手入れでは落ちない場合は、1回の着用でもクリーニングに出すのがおすすめです。

自宅でキレイに洗濯した浴衣でも、シーズンが終わり来シーズンまで長期間保管する場合は黄ばみやシミ汚れの浮きを防ぐためにクリーニングに出してから保管しましょう。

このように、浴衣をクリーニングに出す頻度は着用回数や汚れの状態に応じで異なるので、浴衣の状態を見て判断してください。

浴衣はどんなクリーニング店でも大丈夫なのか

浴衣はクリーニングに出すのがおすすめとお伝えしてきましたが、浴衣は通常の衣類とは異なるためどんなクリーニング店に出せばいいのかわからない人もいると思います。

結論から先にお伝えすると、浴衣クリーニングはほとんどのクリーニング店で行っているため、ご近所のクリーニング店でも可能です。

しかし、大手チェーン店などの一般的なクリーニング店の場合は浴衣クリーニングがあったとしても技術や機械不足の可能性があり、色落ちや生地の縮みなどの失敗例があるので電話などで事前に下調べは必要です。

大切な浴衣や高価な浴衣の場合は、着物や浴衣専門のクリーニング店もあるので、心配な人は専門店に出すのがおすすめです。

また、浴衣だけでなく帯や帯じめなどもクリーニング可能なのか、浴衣をクリーニングに出すときの注意点についても気になる部分だと思うので、下記の3つについて詳しく解説します。

  • 宅配型のクリーニング店でも浴衣クリーニングは可能?
  • 帯や帯どめもクリーニングした方がいいの?
  • 浴衣をクリーニングに出すときの注意点

まずは、自宅にいながら衣類などをクリーニングに出せる「宅配型のクリーニング店」で浴衣のクリーニングは可能なのかについて見ていきましょう。

宅配型のクリーニング店で浴衣クリーニングは可能?


クリーニング店には、「店舗型」と「宅配型」の2種類がありますが、浴衣クリーニングはどちらの店舗でも行っています。

したがって、宅配型でも浴衣クリーニングは可能です。

着物や浴衣専門のクリーニング店以外は、店舗型と宅配型のどちらに浴衣を出しても大差はありません。

しかし、先ほどもお伝えしたようにクリーニング店によっては浴衣クリーニングが得意ではない場合もあるので、出す前に確認しましょう。

仕事などで忙しく店舗に行っている時間がない人は、365日24時間ネット注文ができる「宅配型」のクリーニングの利用が便利でおすすめです。

帯や帯締めもクリーニングした方がいいの?


帯や帯締めも浴衣と同じように、必ずしもクリーニングしなければいけないわけではありません。

帯や帯締めも汚れが付着しますが浴衣ほど汚れないため、基本的には自宅でのお手入れだけで十分です。

帯と帯締めのお手入れ方法は簡単で、柔らかい布で拭くだけで完了です。

帯をお手入れするときの注意点は、帯は型崩れや色落ちしやすいので、強い力で拭くことや洗濯機の使用は避けることです。

帯と帯締めのクリーニングに出すタイミングはシーズンが終わり長期保管に入る時がベスト。

ただし、浴衣と違って帯や帯締めはクリーニングに対応していない場合もあるので事前に確認しておきましょう。

 

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浴衣をクリーニングに出すときの注意点


浴衣をクリーニングに出すときは、いくつか注意点があります。

例えば、絞り浴衣のような特殊素材の場合はクリーニング店での取り扱いがない場合や通常の浴衣クリーニングの料金にプラスして追加料金が発生する場合があるので事前に確認が必要です。

作り帯に関しても、帯は取り扱っていても作り帯は不可のクリーニング店があります。

宅配型のクリーニング店「ラクリ」では、浴衣と帯のクリーニングは行っていても作り帯の取り扱いはありません。

色移りの注意点としては、宅配で出す場合は集荷や配達時の雨に濡れて浴衣が色落ちして他の衣類に色移りする心配があります。

色移りの対策として、浴衣をナイロン袋の様な物に入れて付箋布バックに入れてもらう必要があります。

宅配型のクリーニング店に浴衣を出すときは、移動時の色移り対策について確認しましょう。

浴衣クリーニングの料金相場

浴衣クリーニングは一般的なクリーニング店と着物や浴衣専門のクリーニング店があるとお伝えしました。

浴衣をクリーニングに出す場合、衣類と異なるので料金が高いのでは?と不安に感じている人もいると思います。

浴衣クリーニングの相場は一般的なクリーニング店で1,000円~3,000円ほど、着物や浴衣専門クリーニング店の相場は3,000円~5,000円ほどです。

一般的なクリーニング店では1,000円以下の低価格で受付してくれる店舗もありますが、あまりにも安い料金だと仕上がりが不安になります。

その点、料金がやや高いですが大切な浴衣をクリーニングに出すときは着物や浴衣専門のクリーニング店に出すのが安心です。

浴衣のクリーニングにかかる日数

浴衣のクリーニングにかかる日数は店舗によって異なりますが、おおよそ5~10日ほどが一般的な日数です。

浴衣は衣類と比較すると、手間が掛かるのでクリーニングの仕上がりに時間がかかります。

だいだい通常の衣類のかかる日数よりも2~3日遅れるといった認識でいましょう。

また、近日中に浴衣を着用する予定があっても汚れが酷くクリーニングに出したい場合は、予定日に間に合うのか確認してから出すことをおすすめします。

間に合わない場合は、後ほど詳しく解説する「自宅で洗濯する方法」
で出かける予定の日に間に合わせましょう。

自宅で浴衣の洗濯は可能なのか

浴衣は洗濯可能な綿や麻、ポリエステルやレーヨンなどの素材でできています。そのため、自宅で浴衣の洗濯は可能です。

また、最近は洗濯機で洗える浴衣も多数販売されていますので、自宅で簡単に洗濯ができます。

頻繁にクリーニングに出すと料金がかさむので、経済的な面から考えてもある程度は自宅で洗濯してシーズンオフになる最後にクリーニングに出す方法が節約できるのでおすすめです。

では、自宅でどのようにして洗濯すればいいのかについて下記で詳しくご紹介します。

また浴衣を洗うときの注意点も合わせて解説していくので、ぜひ参考にしてください。

浴衣を自宅で洗う方法


自宅で浴衣を洗濯する方法には、「洗濯機の使用」と「手洗い」の2種類があります。浴衣の素材で多く使用されている綿やポリエステルなどは洗濯機で洗っても大丈夫な生地なので、ここでは浴衣を洗濯機で洗う方法をお伝えします。

【用意するもの】

  • オシャレ着洗いができる中性洗剤
  • シミ抜きに必要なクレンジングオイルや中性洗剤
  • 洗濯ネット
  • のりスプレー
  • アイロン

【洗濯手順】

  1. 浴衣に付いている洗濯表示を確認する
    水洗いや洗濯機OKなどの表示があれば自宅での洗濯が可能な浴衣
  2. 色落ちの確認
    色落ちの確認方法は、中性洗剤を染み込ませた白い布を浴衣の目立たない場所を擦ってみて白い布に色移りしていなければ自宅での洗濯が可能な浴衣です。
  3. シミの処理
    シミ取りの方法はファンデーションの汚れはクレンジングオイルを塗って歯ブラシで優しく擦る、食べこぼしや飲みこぼしのシミの場合は中性洗剤を塗って歯ブラシで優しく擦ります。
  4. シミ抜きが終わったら浴衣をキレイに畳んで洗濯ネット入れてドライコースで洗濯する
    洗濯ネットは浴衣を入れて余裕があると洗濯機の勢いで浴衣が崩れてしまうので、畳んだ浴衣がジャストサイズで入る大きさがベスト。また洗剤はオシャレ着洗いができる中性洗剤で洗います。粉洗剤はドライコースの場合、溶け切らず浴衣に付着して色落ちの危険があるので、使いません。
  5. 風通しの良い日陰干しの場所で半日から1日干す
  6. 浴衣が乾いたらのりスプレー吹きかけながらアイロンがけをする

以上が自宅で洗濯する方法です。

自宅で洗濯する場合に注意したい点があるので、下記で詳しく解説します。

浴衣を洗うときの注意点


浴衣を自宅で洗濯する方法を紹介してきましたが、いくつか注意点があるので解説します。まずは、下記の注意点を見てみましょう。

  • 洗濯表示の確認
  • 素材の確認
  • 色落ちの確認
  • シワがつきすぎるのを防ぐために脱水は1分程度
  • シミの原因に合った洗剤でシミ抜きをする

洗濯表示に洗濯OKの表示があっても色の濃い浴衣や柄ものの場合は、色落ちや色移りが起きやすいのでクリーニングに出すのがおすすめです。

また、浴衣は色落ちしやすいため洗濯前の色落ちの確認は必ずしましょう。

浴衣の保管方法

浴衣を長持ちさせるためには、自宅で洗濯した後やクリーニング済みの浴衣を正しい方法で保管することが大事です。

雑な保管だとシワや虫食いなどが発生して浴衣をダメにする可能性があります。浴衣の保管方法には以下の方法があります。

【浴衣の正しい保管方法】

  • 桐タンスに収納
  • たとう紙に収納
  • 着物専用保存袋に収納

3つの保管方法をお伝えしましたが、中でも「着物専用の保存袋に収納」が一番おすすめです。

着物専用袋のメリットは臭いや湿気、カビや虫の発生を抑えてくれる点です。

桐タンスに収納するときも着物専用袋に浴衣を入れてから収納することをおすすめします。

 

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まとめ

浴衣は自宅で洗濯が可能ですが、生地を傷めたり色落ちするなどのトラブルが発生しやすいので、クリーニングに出すのがおすすめです。

特に大切な浴衣や高級な場合は、キレイな状態を保つために自宅での洗濯は控えてクリーニングに出しましょう。

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