ニットをクリーニングに出すにあたって、最適な頻度や注意点などがわからないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。ニットを綺麗に保つためには、クリーニングに関する事前の情報収集が大切です。
今回は、ニットをクリーニングに出すために押さえたいポイントを詳しく解説します。クリーニングに出さない場合の洗濯方法についてもご紹介しますので、ニットのお手入れ方法を知りたい方はぜひ参考にしてください。
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ニットは季節ごとにクリーニングしよう
ニットのクリーニングは季節ごとに行うのがおすすめです。季節ごとにクリーニングを実施することで、綺麗で清潔な状態を長く保てます。
しかし、なぜ自宅での洗濯ではなくクリーニングサービスを利用するべきなのか、メリットがわからないと感じる人もいらっしゃるかもしれません。ニットの洗濯にクリーニングを使うメリットは、以下の3つです。
- 毛玉取りサービスがある:多くのクリーニング店にはニットの毛玉取りサービスがあります。汚れが落ちるだけでなく毛玉も取ってもらえるのは、クリーニングならではの大きなメリットです。
- 伸びたニットを直せる:クリーニングだけでなく、伸びたセーターの修繕サービスを行っているケースもあります。洗濯や保管に失敗して伸びてしまったセーターをもとの形に戻せる可能性が高いです。
- 型崩れの心配がない:クリーニングではスチームアイロンを使い、ニットのよれや縮みを直します。型崩れの心配なく綺麗な洗濯が可能です。
ニットクリーニングの最適な頻度
ニットクリーニングの最適な頻度について見ていきましょう。
ニットの使用頻度や状況にもよりますが、季節ごとにクリーニングするのがひとつの目安です。数回程度しか着ておらず汚れが目立たない場合でも、目に見えない汚れは蓄積されてしまいます。使用頻度が特別高くない場合、ニットのシーズンが終わり長期収納に入る前に1回はクリーニングに出すと良いでしょう。
なお頻繁に着る・肌に直接触れるニットの場合、汚れがつきやすく蓄積もしやすいため、シーズン中も1回はクリーニングに出すと安心です。
クリーニングがおすすめのニットの種類
一口にニットと言っても、さまざまな種類があります。なかでも特にクリーニングをおすすめするニットの種類は以下の3つです。
- 風合いが重要な素材
- 洗濯表示で「家庭洗濯NG」とある
- 装飾がある
なぜクリーニングがおすすめなのか、それぞれ理由を解説します。
風合いが重要な素材(カシミヤ・ウールなど)
風合いが重要な素材のニットはクリーニングに出すのがおすすめです。
家庭での洗濯が可能なニットでも、素材によっては洗濯で毛足が短くなる、あるいは硬くなる恐れがあります。具体的な素材の種類の例は、以下の通りです。
- カシミヤ
- ウール
- シルク
これらの素材は、洗濯による温度変化や摩擦、脱水などの影響を受けやすいので、風合いを保つために自宅での洗濯は避け、クリーニングを利用しましょう。
また、購入したばかりのものや高価なものなど、素材に関係なく風合いを保ちたいニットについても、クリーニングを利用すると安心です。
洗濯表示で「家庭洗濯NG」とある
洗濯表示で「家庭洗濯NG」とあるニットも、クリーニングを利用することをおすすめします。
洗濯表示で家庭洗濯NG(洗濯処理不可)のマークがついているものは、家庭での洗濯を推奨されていない衣類です。洗濯機に限らず水洗いもできません。
近年は洗濯処理不可の衣類を洗濯できるドライマーク用洗剤も存在します。ただし、繊細な素材で手入れが難しいことに変わりはないため、丁寧かつ慎重に洗濯しなければなりません。ドライマーク用洗剤を用いる場合でも、洗濯処理不可のニットを家庭で洗濯するのは非常にリスクが高いと言えるでしょう。
ニットを綺麗に保つためにも、家庭洗濯NGの洗濯表示がある場合はクリーニングを利用するのが賢明です。
装飾がある
パールやビーズなどの装飾があるニットも、クリーニングに出すのがおすすめです。
家庭での洗濯では、ニットの装飾が取れてしまうリスクが高くなります。取れるとまではいかなくても、塗装が剥がれる、あるいは装着部分が弱くなるなどの恐れがあり、装飾の付き方によっては一度取れてしまうと自力での修繕が難しいケースもあるので注意が必要です。
洗濯可能な素材であっても、装飾がついているニットはクリーニングを利用すると、綺麗な状態を保ちやすくなります。
ニットをクリーニングに出す際の注意点
ニットをクリーニングに出す際は、以下3つのポイントに注意が必要です。
- 素材と洗濯表示タグを確認する
- ほつれやシミ・汚れの位置を確認する
- 返ってきたら防虫・防湿対策をして保管する
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
素材と洗濯表示タグを確認する
ニットをクリーニングに出す際は、事前に素材と洗濯表示タグの確認が必要です。
ニットに使われる素材には、繊細で温度変化・摩擦などに弱いものが少なくありません。また、ドライクリーニングでは負荷が大きく色落ちなどの恐れがあるため、ウェットクリーニングが必要な素材もあります。
このように、素材によっては繊細な技術が必要になるため、追加料金が発生するケースがあります。知らずにクリーニングに出してしまうと、想像以上に費用がかさんでしまいかねません。事前に素材と洗濯表示タグをご確認ください。
ほつれやシミ・汚れの位置を確認する
クリーニングに出す前に、シミや汚れの位置、ほつれの有無も確認する必要があります。
事前にシミや汚れの有無を確認すれば、クリーニング後に綺麗になっているか正しく判断できます。目立つシミ・汚れがある場合、クリーニング前に相談すれば、その場で追加料金に関する話もできるでしょう。
ほつれについても、クリーニング前の確認が欠かせません。ほつれのある状態でそのままクリーニングをしてしまうと、状態が悪化する恐れがあります。ほつれがある場合は事前に修繕を行うか、クリーニング店で相談するのが賢明です。
返ってきたら防虫・防湿対策をして保管する
クリーニングから返ってきたら状態をチェックし、防虫・防湿対策をして保管してください。
クリーニング後のビニールをつけたまま保管すると湿気が溜まり、カビや変色などが起こりやすくなります。また、天然繊維のニットは虫に食われるリスクが高く、久しぶりに着ようと思ったら穴が空いていたという事態もあるかもしれません。
ニットを綺麗な状態に保つためには、クリーニングに出すときだけでなく、出したあとの保管方法にも注意が必要です。防虫剤や除湿剤などを使い、防虫・防湿対策を心がけましょう。
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ニットクリーニングの値段
ここでは、ニットクリーニングを出す際の値段の相場について解説します。
ニットクリーニングの料金相場
ニットクリーニングの料金は、1着400~700円程度が相場。平均的に見ると、500円前後です。
ただし、一般的な相場とは別に、店舗やオプションにより追加料金がかかることもあります。そのため、1着400~700円という料金はあくまでも目安として覚えておきましょう。
店舗型・宅配型クリーニング店の料金の違い
クリーニング店には大きく店舗型と宅配型の2種類があり、料金設定が異なります。ニットの料金相場について、店舗型・宅配型の特徴や違いは以下の通りです。
店舗型
- 1着400~700円、平均500円程度です。
- 素材やシミ・汚れの程度によって追加料金が発生するケースがあります。
宅配型
- ○枚で〇円など、パック料金制のケースが多いです。パック料金制の場合、基本的に衣類の種類による値段の違いはありません。
- 1枚あたり600~1,500円程度です。枚数や送料の有無により大きく変動します。
単純に1枚あたりの値段だけで考えると店舗型の方が安価ですが、枚数によっては宅配型の方がお得になるケースもあります。枚数が多いと店舗に持っていくのが大きな負担になるため、宅配型を検討しのも良いでしょう。
オプションの料金相場
続いては、ニットのクリーニングで利用する可能性が高い、オプションサービスの料金相場をご紹介します。主なオプションと料金相場は以下の通りです。
- 毛玉取り:基本料金の目安は200~500円、平均で300円程度です。布面積によってはさらに高額になるケースもあります。無料で実施してもらえる店舗もありますが、事前に毛玉取りを依頼したい旨を伝えると良いでしょう。
- 染み抜き:料金相場は500~2,000円、平均で1,000円前後です。シミの数・範囲・種類などによって変動します。
- ウェットクリーニング:通常料金の1.5~2倍程度で設定されているケースが少なくありません。ニットの場合は1着800~1,500円程度が相場です。
- 柔軟仕上げ:通常料金の2~3倍程度で設定されているケースが多いため、ニットの場合は1着800~2,000円程度が料金相場です。
追加料金が発生する場合
ニットによっては追加料金が発生する場合があります。主な例は以下の通りです。
- 高級素材:カシミヤやウールなど高級素材の場合は手洗いとなり、追加料金が発生するケースが少なくありません。通常料金にプラス500~1,000円が目安です。
- 高級ブランド:高級ブランドの衣類に追加料金を設定している店舗もあります。料金相場の目安は高級素材の場合と同じく、通常料金にプラス500~1,000円程度です。
ニットをクリーニングに出さない場合の洗濯方法
ここでは、ニットをクリーニングに出さない場合の洗濯方法をご紹介します。自宅で洗濯する場合のポイントは以下の3点です。
- 手洗いまたは洗濯機の「ウールコース」で洗う
- おしゃれ着用洗剤・柔軟剤を使用する
- 風通しの良い場所で平干しで乾燥させる
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
手洗いまたは洗濯機の「ウールコース」で洗う
ニットを自宅で洗濯する場合、手洗いまたは洗濯機の「ウールコース」で洗うことが大切です。
洗濯機が使えるニットの場合でも、洗濯機の標準コースでは型崩れや伸び縮みなどのリスクが高くなります。必ずしも洗濯によって変化してしまうとは限りませんが、ウールコースで優しく洗うのが安心です。
手洗いの場合、低い水温で優しく洗うことを意識しましょう。ニットは温度変化や摩擦に弱い衣類です。熱めの水温で強く洗っては手洗いのメリットを得られません。30度程度のぬるま湯で、摩擦に注意しながら押すように優しく洗ってください。
おしゃれ着用洗剤・柔軟剤を使用する
ニットを洗濯する場合には、おしゃれ着用の洗剤・柔軟剤を使う必要があります。
おしゃれ着用洗剤は通常の洗剤に比べ、毛玉・色褪せ・型崩れなどのトラブルが起こりにくいのが特徴です。そのため、ニットを洗濯する場合には、必ずおしゃれ着用洗剤を使いましょう。汚れが気になる部分があれば、原液を直接塗布しなじませるのもおすすめです。
また、ニットの洗濯時には柔軟剤も使ってください。柔軟剤には繊維をなめらかに仕上げ、摩擦の発生を抑える効果があります。結果として毛玉や静電気の発生防止につながるため、ニットの洗濯では柔軟剤を使うのが理想的。特にウールなど動物性繊維のニットには、柔軟剤の使用が必要不可欠です。
風通しの良い場所で平干しで乾燥させる
ニットの洗濯が終わったら、風通しの良い場所で平干しで乾燥させます。乾燥機は使用できませんのでご注意ください。平干しを行う際には、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 干す前に整える:形を整えるほか、シワを伸ばす・編み目を整えることも大切です。
- ハンガーを使わない:ハンガーを使うと跡が残る・裾や袖が伸びる恐れがあります。平干しネットを使うのが理想ですが、なければお風呂のフタの上やソファーの背もたれなどを使うのが安心です。それも難しい場合は、身頃と一緒に竿にかける・ハンガーを2本使って裾や袖を持ち上げるようにして干してください。
- 風通しを良くする:風通しの良い日陰か、窓を開けて通気性を良くした室内で乾燥させます。直射日光は変色の恐れがあるため避けたほうが賢明です。
宅配クリーニング「ラクリ」
インターネットからクリーニングを注文し、宅配便で衣類の発送や受け取りができるサービス。パック料金なので全品ダウンジャケット・ブランド衣類でも追加料金なしでお得にクリーニングが可能!
まとめ
ニットはデリケートで、洗濯の刺激によって色落ちや縮みなどの変化が起きやすい衣類です。ニットを綺麗で清潔な状態に保つためには、クリーニングを利用する必要があるでしょう。
ニットのクリーニングは少なくてもシーズンの終わりに1回、着用頻度が高ければシーズン中にも1回行うのが理想的です。トラブルを防ぎ、大切なニットを理想的な状態に保つためにも、今回ご紹介したポイントを押さえてクリーニングを行うことをおすすめします。