白いワイシャツやTシャツなどの首回りや袖口の黄ばみが、気になることはありませんか。着るたびにきちんと洗濯をしていてるつもりでも、白い衣類は黄ばんでしまうことがあります。黄ばみができるのは、洗い方などに問題があるのかもしれません。
今回は衣類の黄ばみの原因や自宅でできる黄ばみの落とし方、黄ばみを防ぐ方法などについて紹介していきます。
自宅で黄ばみを落とす前に洗濯表示を確認しよう
自宅で衣類の黄ばみを落とす前に、洗濯表示の確認が必要です。洗濯表示でチェックするのは、「水洗いができるか」「酸素系漂白剤を使用できるか」という点です。
漂白剤は塩素系漂白剤と酸素系漂白剤に分けられます。塩素系漂白剤は強力な反面、繊維を傷つけて生地を傷めてしまいやすく、色落ちのリスクもあります。酸素系漂白剤の方が、色柄物にも使えて扱いやすいのでおすすめです。
洗濯桶に×がついたマークは、家庭での洗濯ができないことを示し、水洗いをすることができません。
また、漂白に関するマークでは、三角形のマークは酸素系漂白剤も塩素系漂白剤も使用できる、三角形に斜線が入ったマークは酸素系漂白剤は使用できるが、塩素系漂白剤は使用できない、三角形に×がついたマークは酸素系漂白剤も塩素系漂白剤も使用できないという意味です。
自宅で黄ばみを落とす方法
自宅で衣類などの黄ばみを落とす際には、次のものを用意します。
【用意するもの】
- 粉末タイプの酸素系漂白剤
- 40℃のお湯
- 洗面器などの桶
- タオル
- ゴム手袋
【黄ばみを落とす方法】
- ゴム手袋をつけてから、漂白剤のパッケージに記載された分量に従い、洗面器などの桶にお湯と粉末タイプの酸素系漂白剤を入れて溶かす。
- 桶に衣類を入れて、15分~20分程度つけておく。
- つけおきしていた液ごと洗濯機に入れて洗う。
酸素系漂白剤は基本的には、液体タイプよりも粉末タイプの方が、漂白力が高いためおすすめです。ただし、ウールやシルクといったデリケートな素材を使った衣類の黄ばみが気になる場合には、液体タイプが向いています。目立たないところに、漂白剤をお湯で薄めた液をつけて試してから、全体を漂白すると安心です。つけ置き時間は短めにします。
そもそも白い服が黄ばむのはなぜ?
そもそも、なぜワイシャツなどの白い服は、黄ばんでしまうことがあるのでしょうか。主な3つの原因を取り上げていきます。
皮脂・汗による汚れ
黄ばみの原因で多いのは、皮脂や汗による汚れが洗濯で十分に落ちていないケースです。皮脂や汗などの汚れが、空気中の酸素によって酸化すると、変色して黄ばみになります。特に夏場は多くの汗をかきやすく、湿気も多いことから、衣類に皮脂や汗の汚れが蓄積して、黄ばみができやすくなります。
特に洗濯機の時短コースを利用したり、すすぎ1回に設定していたりすると、汚れを充分に落としきれていない可能性があります。
長時間放置した汚れ
衣類に皮脂や汗がついた状態で長期間放置してしまうと、その間に酸化が進んで黄ばみができる要因となります。また、放置したことで汚れが落ちにくくなることからも、黄ばみができやすくなってしまいます。洗濯物を何日分かためてから洗っている場合は、注意が必要です。
誤った洗濯による黄ばみ
衣類などの黄ばみは、自宅での誤った洗濯方法によってできてしまうことがあります。
よくある原因の一つが洗剤の入れすぎです。洗濯をするときに、「洗剤を多めに入れた方が、汚れが落ちるのでは?」と考えて多めに入れてしまうことはありませんか。しかし、適量を超えた洗剤を使って洗うと、洗剤の成分がすすぎで十分に落とされず、衣類の繊維に残ってしまいます。そして、そのまま時間が経つと、変色して黄ばみとなってしまうのです。
また、洗濯機への洗濯物の詰め込みすぎも、十分にすすぎができないことから、洗剤の成分が残ってしまい、黄ばみの原因となることがあります。
衣類の黄ばみを防止するポイント
ワイシャツなどの黄ばみを防止するために、日頃から気をつけるべきことのポイントをまとめました。
汚れ防止テープを貼る
ワイシャツの首回りなどの黄ばみを防止するには、汚れ防止テープを貼る方法があります。汚れ防止テープは、不織布でできた衣類の首回りや袖口の汚れを防ぐためのテープで、汚れるのを防ぎたい場所に貼るだけなので簡単です。衣類の内側であれば、さほど目立ちません。
ただし、自宅での洗濯やクリーニングに出す前に剥がす必要がある点に注意が必要です。
汚れを長時間放置しない
皮脂や汗などの汚れがついた衣類を放置すると、酸化によって黄ばみやすくなるため、着用後に長時間放置せず、すぐに洗うことが大切です。きれいに見えても、汗や皮脂などが染み込んでいることもあります。
週末にまとめて洗濯をしている人も、できれば白いワイシャツやTシャツだけでも、24時間以内に洗濯をするのが理想的です。あるいは、首回りや袖口の下洗いをしておくと、黄ばみを防げます。
弱アルカリ性で洗濯する
皮脂や汗の汚れを落とすのに向いているのは、弱アルカリ性の洗剤です。皮脂や汗の汚れは酸性のため、反対のアルカリ性の洗剤を使うと、汚れが落ちやすくなります。
パッケージの品質表示を見れば、弱アルカリ性の洗剤かどうか確認できます。また、粉末タイプの洗濯洗剤の多くは弱アルカリ性です。
洗濯洗剤の用量は守る
洗濯洗剤が用量よりも多いと、すすぎの工程で充分に洗剤の成分を落としきれずに繊維に残ってしまい、黄ばみとなる可能性があります。一方、洗濯洗剤が用量よりも少ない場合も、洗浄力が低いため汚れがしっかりと落ちず、黄ばみの原因となります。
そのため、洗濯洗剤はパッケージに記載された容量を守って使用することが大切です。
通気性の良い場所で保管する
衣類の黄ばみを防ぐには、通気性の良い場所で保管するのが基本。湿気が多い場所は酸化が進みやすいため、衣類が黄ばんでしまいやすい環境です。
湿気が少な晴れた日に洗濯すると、クローゼットに湿気を含んだ衣類を収納してしまうのを避けられます。また、クローゼットは定期的に換気したり、除湿剤を使用したりしましょう。
シーズン終わりやしばらく着ない場合はクリーニングに出す
春夏、秋冬のシーズンが終わって衣替えをするときや、しばらく着る予定のない衣類は、クリーニングに出してから保管するのもポイント。きれいに見える衣類も、自宅での通常の洗濯では繊維に皮脂や汗の汚れが残ってしまいやすく、黄ばみの原因になるためです。長期保管の前にクリーニングに出すのを習慣化しましょう。
頑固な黄ばみはクリーニングがおすすめ
衣類の黄ばみは漂白剤などを使っても、自宅での洗濯で完全に取るのは難しいことがあります。特に襟回りや脇の下など皮脂や汗の汚れの蓄積によって、落としきれない黄ばみができてしまっている場合は、クリーニングに出すのがおすすめです。
クリーニング店では、次に挙げる方法で黄ばみを落としています。
クリーニングでの黄ばみ落としの方法 | 方法 |
---|---|
染み抜き | ドライクリーニングの後、染みの種類に合わせて、専用の洗剤や機械を用いて、ピンポイントで染みを除去する。 |
汗抜き | ドライクリーニングの後にウェットクリーニングを行う方法と、ドライクリーニングの際に水溶性の汚れを落とす特殊な溶剤を使用する方法がある。 |
ドライクリーニング | 水を使用せず、油を原料とする有機溶剤で洗浄する。 |
ウェットクリーニング | 水やぬるま湯と特殊な溶剤を用いて洗浄する。 |
染み抜きはドライクリーニングのオプションとして設定されているため、ドライクリーニングのみの場合よりも日数がかかるのが一般的です。仕上がりまでの日数は4日~1週間程度が目安ですが、店舗や染みの状態によっては2週間以上かかるケースもあります。黄ばみの染み抜きは大きさにもよりますが、ドライクリーニング料金に追加して600円~2,000円台くらいの費用がかかります。
汗抜きを依頼した場合の仕上がり日数はドライクリーニングと同程度か、プラス1~2日程度かかえるのが一般的です。汗抜きの料金はドライクリーニング料金に追加して、500円~1,200円程度が目安です。
ドライクリーニングは2~5日で仕上がるのが一般的ですが、即日仕上げに対応している店舗もあります。ドライクリーニングの費用は、ワイシャツで200円~500円程度、ワンピースで1,000円~2,000円程度が目安です。
ウェットクリーニングはドライクリーニングにも仕上がりまでに日数を要し、3日~10日程度が目安となります。ウェットクリーニングはドライクリーニングよりも手間がかかるため、2倍もしくはそれ以上の料金がかかります。
衣類の黄ばみを染み抜きで落とすには追加料金がかかるのが一般的ですが、宅配クリーニングのLACURIなら、染み抜きが無料。キャンペーン期間中は汗抜きも無料で行っているため、万全の黄ばみ対策ができます。万が一、仕上がりに不満がある場合は無料で再仕上げを依頼できるので安心です。
まとめ
衣類の黄ばみを防ぐには、できるだけ着用した日に洗濯を行い、長時間放置しないことが大切です。洗浄効果を期待して、つい洗剤を多く入れてしまいがちですが、洗剤の成分が衣類に残って黄ばみの原因になるため逆効果です。洗剤はパッケージに記載された容量を守るようにしましょう。
ただし、家庭で適切に洗濯をしていても、落としきれない皮脂や汗の汚れが蓄積している可能性があるため、シーズン終わりにはクリーニングに出すようにしましょう。
宅配クリーニングのLACURIなら染み抜きを無料で行っているため、黄ばみが気になる衣類のクリーニングにもおすすめです。さらに最大10ヶ月の長期保管を無料で行っているため、シーズン終わりの衣類をクリーニングに出して、自宅の収納スペースをすっきりとさせておくことができます。