毛布を洗いたいと考えている場合は、毛布クリーニングを利用するのがおすすめです。毛布くらいなら自宅で洗えばいい、と思う人も多いでしょう。しかし毛布クリーニングには、自宅洗いでは得られない大きなメリットもあります。
今回は毛布の洗濯を考えている人に向けて、毛布クリーニングのやり方、メリットなどを詳しくご紹介します。また毛布クリーニングにおける注意点もあわせて確認してください。
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毛布クリーニングとは
毛布クリーニングとは、クリーニング店でおこなっている毛布専用のクリーニングコースです。クリーニング専門の店舗に毛布を預け、日頃の汚れをすっきりと洗い流してもらうことができます。
毛布を洗濯機やタライなどで洗う人もいます。しかしなかには手洗いできない毛布もあり、このような場合は毛布クリーニングが活躍します。自宅で洗えるものであっても、洗いたい毛布の枚数が多い場合、毛布クリーニングは特におすすめです。
毛布クリーニングの必要性
寝具にはさまざまな種類がありますが、とりわけ毛足が長く暖かい毛布は汚れやすいアイテムです。
人は寝ている間に約コップ1杯分の汗をかくことがわかっています。表面積が大きく、湿気を吸いやすい毛布は、寝ている間に汗を吸い込みやすいのです。湿気が多いと雑菌やカビ菌が増えやすくなるのも難点といえます。
また毛布の環境はダニの温床にもなりやすいため注意が必要です。毛足が長いため、角質や皮脂、それらをエサに増えたダニの死骸を掃除機で吸い取ろうとしてもなかなか取れません。天日干しをした場合ダニが毛足の奥に潜り込んでしまうため逆効果になってしまうことも考えられます。
こうして蓄積したダニや細菌の汚れは、喘息やアトピーの原因にもなると考えられています。最も効果的な対策は毛布の丸洗いです。自宅での洗濯に比べ、プロのクリーニングではこうした雑菌や、体から出る皮脂、角質といった汚れもきれいに取ることができます。
毛布クリーニングの頻度
毛布クリーニングの頻度は、年に1~2回がおすすめです。
毛布は保温性が高いため、夏場は使わないという人も多いでしょう。このような場合は、まず暖かくなったら毛布を収納する前に1回クリーニングをすると、しまっておく間にダニや雑菌が増えるのを抑えられます。次に寒くなってきて毛布を出すときは、天日干しをしてから使い始めるのがおすすめです。寒くなる前に毛布を出して、クリーニングをしてから使い始めるのも良いでしょう。
ただし年間を通して毛布を使うなど使用頻度が高い場合は、月に1回程度クリーニングや洗濯をしながら使うのが望ましいといえます。とりわけ夏場などは汗をかく量も多く、湿気がこもりやすいためしっかり洗いたいものです。冬シーズンだけ使う場合も、シーズン中に毛布が湿ってきたと感じたら1度クリーニングに出すと、年間を通して気持ち良く毛布を使えるでしょう。
毛布クリーニングの料金相場
毛布クリーニングの料金相場は、クリーニング店の営業形態によって変わります。クリーニング店の営業形態は主に以下の2種類です。
- 店舗クリーニング
- 宅配クリーニング
それぞれについて料金相場を詳しく解説します。
店舗クリーニング
店舗クリーニングは、実店舗でクリーニングを受け付けているクリーニング店です。この場合、毛布クリーニングの相場は、シングルサイズ毛布で1枚1,000円~2,000円程度、ダブルサイズで2,000円~3,000円程度になります。毛布には、1枚の生地でできている一重と、2枚の生地を縫い合わせてつくられている二重があり、二重の毛布は一重の毛布に比べて200円~500円高額になる傾向です。ただしこれは店舗によって違い、一重でも二重でも同料金のクリーニング店もあります。
店舗クリーニングの場合は店舗を構えている地域によっても金額に差が出るため、近くの店舗に問い合わせるのがおすすめです。
宅配クリーニング
宅配クリーニングは、宅配便でクリーニングする品物を送り、クリーニングが完了したものを宅配便で受け取ることのできるサービスです。コインランドリーや店舗クリーニングのように重い毛布を運ぶ必要がなく、また家で洗う手間も省けます。
宅配クリーニングサービスを使って毛布クリーニングをおこなう場合、シングル毛布の料金の相場は1,500円~2,500円、ダブルの場合は2,000円~3,000円ほどです。宅配クリーニングでは一重・二重による料金の違いがない店も多く見られます。一方、毛布以外の布団と組み合わせる、毛布2枚を一度にクリーニングする等の方法で割引が入るプランもあるため、自分がクリーニングしたいものに合わせて、どのようなプランがあるかをチェックしてみるのがおすすめです。
毛布クリーニングのメリット
素材によっては毛布を自宅で洗うこともできますが、毛布クリーニングには以下のようなメリットがあります。
- 手洗いできない素材の毛布も洗える
- 洗濯では落としきれない汚れもキレイにできる
- 自分で洗う手間が省ける
- 保管サービスで使わない時期は収納すっきり
それぞれについて解説します。
手洗いできない素材の毛布も洗える
自宅では、洗濯機でも手洗いでも洗えない素材の毛布があります。毛布クリーニングを使えば、自宅では洗えない素材の毛布が洗える可能性が高いでしょう。
自宅では洗えない素材とは、例えばウールやカシミアなどです。これらの素材は、水に浸けて洗うことで繊維が絡まってしまい、洗い上がりが縮みやすいのが特徴です。また脱水などでシワがつくこともあり、自宅で洗うには向いていません。
自宅で洗えないものには、家庭での洗濯不可の洗濯表示がついています。これは水を張ったタライにバツ印がついたマークです。こうした素材でも毛布クリーニングで洗えることは多いため、クリーニング店に問い合わせてみましょう。
洗濯では落としきれない汚れもキレイにできる
毛布クリーニングでは、家での洗濯では落としきれない汚れをきれいにできるのがメリットです。
毛布にはさまざまな汚れがついています。多くは人の体から出た皮脂や角質で、これらをエサに繁殖するダニも多く棲んでいます。角質やダニは小さく、毛布の繊維の奥に入り込むと家庭での洗濯機や手洗いではなかなか外に出すことができません。皮脂もまた、普通の洗濯では落としきれないのが難点です。
プロの毛布クリーニングでは、皮脂汚れや内部のダニなどをきれいに洗って落とすことができます。また家で洗濯をした場合は、どんなに干してもある程度繊維が絡まりゴワついてしまうものですが、毛布クリーニングでは洗浄後に業務用の乾燥機で乾かすため、仕上がりもふわふわです。
自分で洗う手間が省ける
毛布クリーニングでは何といっても自分で洗う手間が省けます。
毛布は毛足が長くボリュームが大きいため、自宅で手洗いしたり、干したりするのは大変です。水分を吸った毛布は非常に重く、力もいるでしょう。クリーニングならこれらの手間はすべて省くことができます。
大きな毛布をクリーニング店に持ち込むのは大変、と考える人もいるかもしれません。それなら宅配クリーニングを利用してみましょう。宅配クリーニングなら毛布を集荷にきてくれるため、家の外に持ち出す必要もないのです。クリーニングの店舗に持ち込む時間も節約できます。手間と時間をかけて毛布を洗う暇のない忙しい人や、毛布を乗せて移動できる車を持っていない人にもおすすめの方法です。
保管サービスで使わない時期は収納すっきり
毛布クリーニングのなかには、クリーニングをした後に一定期間、毛布を保管してもらえるサービスを提供している店もあります。シーズンオフの毛布をクリーニング店に預けておくことで、自宅の収納スペースを取らずに済むのは大きなメリットです。クリーニングを頼んだタイミングで一定の預かり期間を決めておき、秋口など自分が希望した期日に自宅まで毛布を届けてもらえるため、保管場所を用意する必要がなく、届いてすぐにきれいな毛布が使えます。
毛布の保管サービスを利用する場合、保管のみ別料金になっていたり、保管期間に期限があったりするのが一般的です。内容はクリーニング店によって違うため、保管サービスを利用するときは、どのようなルールになっているかをあらかじめ確認しておきましょう。
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毛布クリーニングの注意点
毛布クリーニングにはいくつかの注意点があります。利用するにあたっては以下のような点がデメリットになるかもしれません。
- 取り扱いできない毛布もある
- 料金が高い
- 仕上がりまでに時間がかかる
それぞれについて、どのように注意すべきかを解説します。
取り扱いできない毛布もある
自宅で洗濯できない毛布でもクリーニングなら洗濯できるケースは多いですが、なかには取り扱いできない毛布もあります。一部の特別な素材や、著しい汚れのある毛布はクリーニングを受け付けてもらえないことがあるため、心配なときはクリーニングの注文前に問い合わせる等の方法でよく確認しておきましょう。
寝具の汚れには、皮脂はもちろん、コーヒーやワイン、泥やホコリ、ペン、口紅や血液などさまざまです。落とすのが難しい汚れの場合、毛布を買い替えたほうが安く済むこともあります。汚れの種類や様子によって、買い替えも検討しつつ、まずはクリーニング店に問い合わせてみることをおすすめします。
料金が高い
クリーニング店での毛布クリーニングは、自宅やコインランドリーでの洗濯に比べると、どうしても割高になります。その分きれいになることは確かですが、料金が気になる人も多いでしょう。
そこで毛布の洗濯については、日常的な汚れは家で洗い、年に一度クリーニングに出すなどの工夫をするのがおすすめです。毛布の繊維の奥までは自宅で洗うことはできませんが、表面の汚れを日頃から落としておくことで、年に1度のクリーニングでも清潔さをキープできます。
また毛布1枚をクリーニングに出すよりも、まとめて出すほうが割安になることもあります。とりわけ宅配クリーニングに関しては、複数枚をまとめてクリーニングに出すと配送にかかる経費が安く済むため、まとめ割引を設定している業者が多くみられます。ぜひ料金をチェックしてみましょう。
仕上がりまでに時間がかかる
毛布クリーニングの納期は、クリーニング店に預けてから2週間ほど後となるケースが多いでしょう。自宅で洗って干す場合や、コインランドリーでの洗濯に比べても圧倒的に時間がかかります。
シーズンオフなどゆっくりと待てる場合は問題ありませんが、使いたい日が決まっている場合や、洗い替えの毛布がない場合は注意が必要です。年間を通して毛布を使いたい人は、ある程度頻繁に毛布クリーニングをおこなったほうが常に清潔な毛布を使えるため、洗い替えの毛布を用意するのもおすすめです。
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まとめ
毛布クリーニングは、毛布の内部に蓄積しがちな汚れやダニを一掃し、清潔に寝具を使うためにもぜひ利用したいサービスです。自宅では手洗いできない素材が洗えたり、自分で洗う手間を省けたり、保管サービスを利用すればオフシーズンに家に毛布を置く必要がなく、すっきりした暮らしも実現できます。
対面でクリーニングを受け付けてくれる店舗クリーニングも良いですが、家まで集荷にきてくれ、クリーニングが終わったら家まで届けてくれる宅配クリーニングも便利です。自分にあった毛布クリーニングサービスを利用して、家庭での洗濯では落としきれない汚れを落とし、気持ち良く眠れる清潔な寝具を整えましょう。