夏の時期、寝ている間もたくさんの汗をかくため、敷布団はできるだけこまめに洗濯して清潔に保ちたいもの。しかし、なかなか自宅の洗濯機では洗えないため、クリーニングかコインランドリーのどちらかが一般的な選択でしょう。そのどちらがいいのか迷っている方にそれぞれのメリット・デメリット・料金の目安について説明します。ぜひ、比較する際の参考にしてください。
敷布団のメンテナンス方法
敷布団のメンテナンス方法には、クリーニング、コインランドリー、自宅でのお手入れの3つがあります。
多くの方が一番気になるのは仕上がり具合ですが、専門の業者に洗ってもらうクリーニングでのお手入れに軍配が上がるのはいうまでもありません。しかし、その分料金がかかるのがデメリットでしょう。
自宅でお手入れするのにはお金はかかりませんが、時間と手間がかかります。さらに、一番の問題として時間と手間をかけても必ずしもきれいに洗えるわけではありません。洗い方によっては敷布団そのものをダメにしてしまう可能性すらあります。
コインランドリーで洗う場合、最近では布団専用の洗濯機が置いてあることもあるため、自宅で洗うよりはきれいに洗えますし、費用もクリーニングほどはかかりません。ただ、クオリティに関しては自宅で洗う時と同じような失敗もあり得ます。
敷布団をクリーニングに出すメリット・デメリット
敷布団をクリーニングに出すメリット・デメリットについて詳しく説明します。まず、メリットとして以下の3つが挙げられます。
- ダニ・カビなどを除去できる
- 自宅では洗えないサイズの敷布団を洗える
- 部分的な汚れを落とせる
デメリットとしては以下の2つがあります。
- 料金が高い
- クリーニング店に持って行く必要がある
以下、1つずつ解説いたします。
メリット1:ダニ・カビなどを除去できる
布団はダニがもっとも好む場所といわれています。湿度、温度がちょうどよく、フケや皮脂、カビを栄養源としやすいからです。また、面積が広く、ダニの住処になりやすいにもかかわらず、頻繁に洗濯しづらいのもダニにとっては都合が良いのです。
人を刺したりかんだりして痒みにつながるものは多くないのですが、布団に住みつくダニの9割を占めるといわれているヒョウダニの糞や死骸はアレルギーの原因になります。具体的なアレルギー症状としては気管支喘息やアトピー性皮膚炎、鼻炎や結膜炎が挙げられます。
ダニを駆除するには天日干しが良いといわれていますが、その効能は布団を乾燥させて湿度を下げることがメインで、その中に住みついているダニを駆除することはできません。ダニが死滅する温度は55度以上の高温で、それはクリーニング店の専門的な処理でなければ難しいでしょう。カビ菌も50度以上で死滅するため、クリーニングでは徹底的な除去が可能です。
メリット2:自宅では洗えないサイズの敷布団を洗える
自宅で敷布団を洗おうとする場合、そもそも洗濯機が小さくて洗えないこともあります。特に一人暮らしの方が普段使っている洗濯機では大きなサイズの敷布団が入らないため、自宅でメンテナンスしようとする場合、浴槽にぬるま湯をはって洗うことになります。
この点、クリーニングにお願いすれば大きな工場で洗濯しますから、サイズを気にする必要はありません。
メリット3:部分的な汚れを落とせる
敷布団が部分的に汚れてしまった場合、自分でシミ取りもできますが、専門的な知識がないため汚れを落とすことばかり考えて、生地を傷めてしまいかねません。この点、専門のクリーニングでは布団を傷めることなく、部分的な汚れを落とせます。
デメリット1:料金が高い
敷布団のメンテナンス方法として最もコストがかかるのがクリーニングです。サイズや素材の違いがあるため、一律にはいえませんが、平均的に敷布団1枚のクリーニング料金は5,000~10,000円といわれています。このコストこそが頻繁にクリーニングでメンテナンスするのを難しくする要素といえるでしょう。
デメリット2:クリーニング店に持って行く必要がある
クリーニングでの敷布団メンテナンスのもう1つのデメリットは、当然ながら敷布団をクリーニング店に持って行く必要があるということです。日中仕事をしていてクリーニング店になかなか足を運ぶ時間がない方、車を運転しない方にとっては頭の痛い問題です。もっともクリーニング店によっては自宅まで取りに来てくれたり、クリーニングを終えた敷布団を宅配してくれたりするサービスを行っているところもあります。
敷布団をコインランドリーで洗うメリット・デメリット
敷布団をコインランドリーで洗うメリット・デメリットについて詳しくご説明いたします。まず、メリットとして以下の2つが挙げられます。
- クリーニングより安く済む
- 即日持ち帰り可能
デメリットとしては以下の2つがあります。
- コインランドリーへ持って行くのが大変
- 洗濯・乾燥可能な素材かチェックする必要がある
以下、1つずつ解説します。
メリット1:クリーニングより安く済む
敷布団は自宅の洗濯機では洗えなくても、コインランドリーの業務用洗濯機や乾燥機でお手入れ可能です。生地にもよりますが、丸洗いできるものであれば汚れやダニも洗い流し、高温で死滅させることが可能です。そこまでのメンテナンスができるにもかかわらず、クリーニングよりも料金は安く済むのが最大のメリットでしょう。費用は1枚あたり、1,000~2,000円ですから、クリーニングのおよそ5分の1で済みます。
メリット2:即日持ち帰り可能
クリーニングの別のデメリットとして、クリーニング店に出して仕上がった敷布団を数日後に取りに行かなければならない点もあります。週中朝から晩まで働いている場合、どうしても週末に取りにいかざるをえないため、結局出してから受け取りまで丸1週間かかることもあるでしょう。
その点、コインランドリーであれば、洗濯機・乾燥機にいれて1時間も待てば洗いたての敷布団を即日持ち帰り可能です。
デメリット1:コインランドリーへ持って行くのが大変
クリーニングと同様、コインランドリーの場合も敷布団を持って行く必要があります。日中お仕事をしていてコインランドリーになかなか足を運ぶ時間がない方、車を運転しない方、年配の方にとっても時間とエネルギーを要することでしょう。
デメリット2:洗濯・乾燥可能な素材かチェックする必要がある
クリーニングであれば、専門業者が洗濯・乾燥可能な素材かを前もってチェックしてくれますが、コインランドリーは自分でその確認をしなければなりません。
例えば、中綿が「ポリエステル100%」、「羊毛50%ポリエステル50%」、「ウレタン」のものであれば、通常はコインランドリーの洗濯、乾燥ともに可能といわれています。しかし、「羊毛100%・真綿」の敷布団は洗濯、乾燥ともに避けなければなりませんし、「ナイロン・エアファイバータイプ」であれば、洗濯はできるものの、乾燥機の使用は避けたほうが良いでしょう。その確認を怠ってしまうと、敷布団そのものがダメになってしまう可能性もあるため十分注意する必要があります。
敷布団を自宅で洗うメリット・デメリット
敷布団をコインランドリーで洗うメリット・デメリットについて詳しく説明します。まず、メリットとして以下が挙げられます。
- 布団を持ち運ぶ面倒がない
デメリットとしては以下があります。
- 洗濯乾燥機に入らない可能性が高い
以下、1つずつ解説いたします。
メリット:布団を持ち運ぶ面倒がない
当然ですが、自宅で洗うため布団をクリーニングやコインランドリーに持ち運ぶ面倒はありません。ただ、自宅の洗濯機には敷布団は入らない可能性が高いため、お風呂にぬるま湯をはり、足で布団を踏みながら汚れを出す方法が一般的ですが、その作業には手間と時間がかかります。
デメリット:洗濯乾燥機に入らない可能性が高い
そもそも洗濯乾燥機に入らなければお手入れもできません。その場合は上述したようにぬるま湯をはった浴槽に敷布団をつけて足で踏みながら汚れを出し、シャワーで泡がなくなるまですすぎ、最後に物干し竿に掛けるという一連の作業が必要になります。時間に余裕がある方は良いかもしれませんが、日中仕事をしている方や年配の方にとっては相当手間がかかる仕事です。
クリーニング・コインランドリーの料金比較
上述しましたが、敷布団をクリーニング・コインランドリーで洗濯した場合の料金は以下の通りです。平均的な価格ですので、お店によって、また洗う生地によって異なることをご理解ください。
クリーニング | 5,000円~10,000円/1枚 |
コインランドリー | 1,000円~2,000円/1枚 |
また、多くのクリーニング店では敷布団を2枚セットで依頼すると安くなる場合があるため、季節の変わり目にまとめてお願いするのも1つの方法でしょう。
クリーニング・コインランドリーのお届け期間
料金に加えて、忙しい方にとって重要なのは、出来上がりまでの期間でしょう。以下に平均的なお届け期間をまとめました。
クリーニング | 7日~10日程度 |
コインランドリー | 即日(約1時間) |
お届け期間についても、クリーニング店ごとに異なりますので、上記表はあくまでも目安であることをご理解ください。
敷布団をコインランドリーで洗う方法
敷布団をコインランドリーで洗濯する場合はすべて自分でやらなければならないため、手順をきちんと把握しておく必要があります。せっかく安く済ませても、仕上がりが無残な姿にならないよう最低限以下3つのステップを守ってコインランドリーを利用しましょう。
- 洗濯機に入る大きさに折りたたむ
- ドラムの中が空洞になるように敷布団を入れる
- 洗濯後の敷布団を乾燥機に入れる
洗濯機に入る大きさに折りたたむ
まず敷布団を洗濯機に入る大きさに折りたたみますが、中に詰め込めば良いというわけではありません。敷布団は蛇腹折りにしましょう。そうすることで、布団の内側まで水が行きわたり、汚れが洗い流されます。その際、敷布団巻ネットを使用することをおすすめします。敷布団巻ネットとは、中綿が固定されていない布団の中身がずれたり、よじれたりしないよう使うネットのことです。
ドラムの中が空洞になるように敷布団を入れる
敷布団を入れたときにドラムいっぱいになるようにではなく、一定の空洞がある状態にしておきます。そうすることで、ドラム内に空間的な余裕を保つことができ、汚れが落ちやすくなります。
洗濯後の敷布団を乾燥機に入れる
洗濯が終わったら敷布団を乾燥機に入れます。敷布団巻ネットを使用している場合はそれを外すのを忘れないようにしましょう。乾燥時間は40分が目安ですが、乾き具合をチェックしてみて十分に乾いていないようであれば、10分単位で乾燥時間を追加します。ちなみに最新のコインランドリーでは、敷布団専用の乾燥機が設置されていることもあるため、利用してみるのも良いでしょう。
全国展開しているチェーン店
WASHハウス:https://www.wash-house.jp/
マンマチャオ:https://www.ciao-net.jp/
ホワイトピア:https://www.whitopia.jp/
自宅で完結!?宅配クリーニングとは
上述したように、クリーニングやコインランドリーのデメリットは自宅から大きな敷布団を運ばなければならないということです。この点、宅配クリーニングは、クリーニング店の専門技術や仕上がりのクオリティをそのままに、自宅で注文、集荷、受け取りを実施できる便利なサービスです。
宅配クリーニングの流れ
宅配クリーニングの流れは以下の通りです。
- インターネット申込
インターネットで必要事項を記入し、申し込みを行います。
- 集荷バッグの受取
申し込み後、ご自宅に集荷バックが届きます。
- 集荷バッグに布団を詰める
- 集荷依頼を行い、発送
付属の宅配伝票に必要事項を記入してバッグに貼り、運送会社に集荷を依頼して発送します。
- クリーニング
敷布団を丁寧にクリーニング。クリーニング完了後は次のシーズンまで保管。
- 工場到着から10~14日程度でお届け
経験と知識が豊富なクリーニング師が丁寧にクリーニング。仕上がった敷布団をご希望の時期にお届けします。
宅配クリーニングの料金目安
集荷からお届けまでワンストップで行ってくれる便利な宅配クリーニングサービス。気になるのは料金ですが、目安は└10,000円~13,000円といわれています。クリーニング店に持ち込むのとほぼ変わらない料金で依頼できることがわかります。また、クリーニング店同様、2枚セット等で依頼すると安く済むことも多いため、まとめて申し込むのも良いかもしれません。
宅配クリーニング利用時の注意点
クリーニング店に自分で持ちこむ場合は預かり時にチェックしてもらえますが、宅配クリーニングの場合はそれができません。そのため、以下の点を注意しなければなりません。
- 取り扱い不可の素材がある
例えば、皮革製品や毛皮など取り扱い不可の素材があります。前もって宅配クリーニングを行っている業者に確認すると良いでしょう。
- 追加料金がかかる場合がある
素材や汚れ具合によっては当初予定していた以上の作業が必要になることがあります。そうなると、追加料金がかかる場合もあることを念頭においておきましょう。
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ラクリが選ばれる5つのメリット
- ふとんを傷けないよう中性洗剤を使用
- 人生地や中綿を傷けないよう漂白剤・溶剤は無使用
- 一定の品質を保つため、ふとん専用洗濯機で洗浄
- 人体の悪影響を防ぐため薬剤は無使用
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まとめ
思った以上に汚れている敷布団のお手入れ方法について、クリーニング、自宅、コインランドリーそれぞれのメリットとデメリットをご説明しました。時間を大切にし、高いクオリティの仕上がりを求める方は宅配クリーニングを始めています。2020年、ラクリは「友人に勧めたい」「仕上がりが安心」「コスパがいい」のいずれの部門でも一位を獲得し、宅配クリーニング三冠王になりました。その理由を是非お試しいただき、体感してください。