羽毛布団はクリーニングの頻度を守り正しい方法で洗うことで清潔な状態を維持できます。しかし、クリーニング専門業者によっては、汚れが落ちない方法で洗濯してしまうことがあるので注意が必要です。
この記事を読むと、羽毛布団のクリーニングの頻度や洗濯のコツがわかるので、きれいな布団でぐっすり眠れるようになります。ちなみに羽毛布団以外の頻度は、以下の記事を参考にしてください。
そもそも羽毛布団は洗える?
羽毛布団は2つのタイプに分かれます。
ポイント
- 洗える羽毛布団
- 洗えない羽毛布団
羽毛布団が洗えるかどうかは、布団についている品質表示を確認する必要があります。
洗える羽毛布団は自宅でも洗えますが、完全に乾かすのは簡単ではありません。布団の乾燥は天候に左右されやすいので、湿度の低い晴れた日の午前中に干すのをおすすめします。
一方、洗えない布団はクリーニング専門店に依頼します。店舗に直接持ち込む以外にも、スマホで注文すると発送から配達まで行う業者もいます。洗う手間をかけずに、清潔な状態の布団が家に届くのです。
洗える羽毛布団
洗える羽毛布団の洗い方は、2つのマークで確認できます。
ポイント
- 洗濯機マーク
- 手洗いマーク
洗える羽毛布団は、水洗い後48時間以内に乾燥させる必要があります。水分が残った状態が長時間続くと羽毛が傷ついてしまうからです。また、生乾きによる悪臭やカビが発生する可能性もあります。そのため、洗濯前はあらかじめ天気予報の確認が必要です。
洗えない羽毛布団
洗えない羽毛布団は、以下のような素材が該当します。
- 側生地がシルク製の羽毛布団
- ノンキルト加工の羽毛布団
側生地がシルクの羽毛布団は、水に弱いので洗えません。他にもノンキルト加工の羽毛布団は、洗うと接着材が落ちてしまうため、水洗いには対応していない布団になります。
布団についている品質表示の「洗濯機マーク」と「手洗いマーク」に「×」がついている場合は、洗えない羽毛布団に該当します。また、どちらのマークも記載されていない羽毛布団は水洗いできないので、家庭で洗わずにクリーニング専門店へ依頼しましょう。
羽毛布団の中にはドライクリーニングにも対応していない場合があるため、事前に確認が必要です。
羽毛布団の水洗いが必要な理由
羽毛布団の水洗いが必要な理由は、主に以下の2つの汚れを落とすためです。
- 汗や皮脂などの水溶性の汚れ
- ダニの死骸・フン
定期的に水洗いしなければ、汗や皮脂、やダニの死骸などが残ったままになります。人は眠っている間に約200ccの汗をかくので、毎日布団に牛乳瓶1本の汗が染みこんでいるのです。
さらに、汗や皮脂の汚れがたまった布団はカビやダニが発生しやすくなり、寝ている間にカビの胞子やダニのフンなどを吸い込んでしまいます。
人体にカビやダニが入ると、発熱や胸の痛みの原因になります。特に、免疫機能の低い子供やお年寄りの症状が悪化すると、気管支炎ぜんそくやアレルギー性肺炎を発症しやすくなります。布団は定期的に水洗いし、清潔な状態を保つ必要があるのです。
羽毛布団をクリーニングする時期・頻度
羽毛布団をクリーニングする時期は以下2つです。
- 夏
- 冬
夏場は汗や湿気を多く含むため、衛生状態が悪化しがちです。
特に、梅雨の時期や冬に洗った布団は乾きにくいので、クリーニング専門の業者に依頼することをおすすめします。
羽毛布団をクリーニングする頻度は、半年~1年に1度です。一般的な羽毛布団の耐久性を考慮した場合は、2~3年に1度が推奨されていますが、アレルギーや皮膚炎が発症する可能性が高まります。そのため健康や衛生面を考えると、半年~1年に1回のクリーニングが理想といえるでしょう。
クリーニングが終わった羽毛布団は、通気性のある収納袋に防虫剤と一緒に入れて保管しましょう。布製の収納袋や羽毛布団が入っていた袋は通気性がよいので、きれいな状態を保ちやすいです。
羽毛布団をクリーニングに出す際の注意点
羽毛布団をクリーニングに出す際は、以下の3つに注意しましょう。
ここに注意
- 品質表示タグ
- 水洗いの対応
- 布団の圧縮返還
羽毛布団のクリーニングは、品質表示タグの確認が重要です。品質表示タグには家で洗う場合だけでなく、クリーニングの方法も記載されているため、羽毛布団の洗濯に欠かせない情報なのです。
もし羽毛布団の条件に合わない表示の場合はクリーニング専門業者に相談する必要があります。
出す前に品質表示タグを確認する
羽毛布団は洗える布団と洗えない布団に分かれるので、クリーニング前に品質表示タグを確認しましょう。品質表示タグは羽毛布団の質を保つための表示なので、タグの表示通りのクリーニングが大切です。
可能であれば「水洗いしてほしい」と伝える
ドライマークがない場合、クリーニング業者は水洗いに対応してくれません。羽毛布団は水で洗わなければ汚れが落ちないので、水洗いに対応しているかどうかの確認が必要です。
布団の圧縮返還に注意する
羽毛布団は圧縮されると、羽毛が潰れてしまう可能性があります。クリーニング専門業者は羽毛布団に合わせて圧縮を行いますが、羽毛の割合が50%以上の布団は羽毛が壊れたり側生地が傷ついたりするので、品質表示タグを確認したうえでお店に相談することをおすすめします。
羽毛布団を自分で洗う場合の注意点
羽毛布団を自分で洗う場合は、以下3つの点に注意が必要です。
注意ポイント
- 品質表示タグの確認
- 羽毛布団は洗濯ネットに入れる
- 陰干しで内部まで乾燥しているかチェックする
羽毛布団は品質表示タグ通りに洗濯しましょう。羽毛布団は繊細なので、表示通りに洗うことで水洗いをする前の状態を維持しやすくなります。
強い日差しや寒さなどの刺激を抑えることが重要です。また、何度も洗ってしまうと羽毛が壊れてしまうので、避けたほうがよいです。
品質表示タグの確認
品質表示タグは洗濯の方法や注意点が記載されているため、自宅で洗う前に必ず確認しましょう。洗えない羽毛布団を洗ってしまうと羽毛が痛んでしまい、寝心地が悪くなります。
羽毛布団を洗濯ネットに入れる
羽毛布団は寝具用の洗濯ネットに入れて「大物洗い」や「毛布洗い」モードで洗濯します。洗濯槽に水を張り、洗剤を溶かした後に布団を入れると、ムラのない洗濯が可能です。ちなみに、布団の洗濯は洗剤選びも重要で、粉洗剤より液体洗剤はムラが出にくいでしょう。。
陰干しで内部まで乾燥しているかチェックする
羽毛布団を日光に直接当てると側生地や羽毛を痛めてしまうので、陰干しがおすすめです。湿気の少ない10~15時の間に干すことで、効率よく布団を乾かせます。
ちなみに羽毛布団を乾かす際は、たたく必要はありません。たたいてしまうと羽毛布団の側生地を傷めるだけでなく、布団の中から羽毛が出る原因になるからです。
羽毛布団クリーニングの料金目安
持ち込みクリーニング | 1枚あたり4,000〜6,000円 |
宅配クリーニング | 1枚あたり55,00~10,000円 |
宅配クリーニングは運搬のコストがかかっているので、布団1枚あたりの料金は持ち込みの方が安いです。ただし、宅配クリーニングは布団の枚数が増えると1枚あたりの料金は6000~7000円まで安くなります。
そのため、クリーニングに出す羽毛布団が1枚しかない場合は、持ち込みの方がお得です。宅一方、羽毛布団が2枚以上あると1枚あたりの料金が安くなるので、配送などの手間がかからない宅配クリーニングがおすすめです。
羽毛布団クリーニングは他のクリーニングに比べて料金は高めです。しかし、布団は睡眠時間の7~8時間も使っているため、清潔な布団で眠ることを考えるとお得な買い物といえるでしょう。
羽毛布団を長くきれいに使うコツ
羽毛布団を長く綺麗に使うコツは以下の2つです。
- 羽毛布団を片付ける前にクリーニング店に洗濯を依頼する
- カバーをこまめに洗う
布団は水分や汚れや吸収します。なにより毎日寝る時に使用するものなので、日々の汗や皮脂など汚れが蓄積している状態です。
自分で羽毛布団を洗うより、専門的な技術のあるクリーニング業者の方が、ダニやカビなどの汚れを落とせるでしょう。スーツやコートなどと同じように、日々のメンテナンスと定期的なクリーニングが重要です。
羽毛布団を片付ける前にクリーニング店に洗濯を依頼する
布団クリーニング専門店で洗濯すると、羽毛布団についた汗やダニをきれいに落とせるので、布団の保管状態がよくなって長持ちしやすくなります。
布団のクリーニング専門店によっては保管サービスもあるので、押し入れやクローゼットに布団を収納できない場合も安心です。洗濯と乾燥が終わった布団は、衛生管理が行き届いた場所で保管されるため、湿気の多い季節でもカビやダニなどの心配がなくなります。
カバーをこまめに洗う
羽毛布団のカバーはこまめに洗い、汗や皮脂の汚れを落とす必要があります。また、カバーについたダニのフンや死骸が羽毛布団につくのも防げます。
特に小さな子どもがいる家庭やペットを飼っている場合は、布団のカバーに汚れが付着しやすくなるので、日中の天気のいい時間にカバーを干すことをおすすめします。
まとめ
羽毛布団は繊細なので、洗う頻度や洗い方を間違えたり、干した時のタイミングが悪かったりすると状態が悪くなってしまいます。また、大量の汗を含んだ布団で眠ると、雑菌などによって体の健康に悪影響を及ぼしかねません。
品質表示タグには洗い方が記載されているため、羽毛布団を洗う前に確認する必要があります。睡眠は1日の3分の1を占めるほど重要なので、半年~1年に1度のクリーニングできれいな状態を保つのをおすすめします。
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