セーターなどにいつの間にか毛玉ができていたという経験をした方も多いかもしれません。仕方ないと諦めていても、「毛玉が付いている」と指摘されると恥ずかしくなりますよね。実は、クリーニング店で毛玉取りをしてもらえることをご存じでしょうか。
今回は、毛玉取りをしてもらえるクリーニング店やお店での毛玉取りの方法、料金に加え、自分で簡単に毛玉を取るコツもご紹介します。
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服に毛玉ができる原因
服に毛玉ができる原因は、摩擦にあります。洗濯や、何度も繰り返して着ることで生地の表面がこすれ、繊維の先端が毛羽(けば)立ち、毛羽が絡み合うため毛玉になるのです。
ウールやカシミヤなどの天然繊維の場合、毛玉ができたとしても表面からポロっと落ちてしまうため、あまり目立ちません。しかし、アクリルやポリエステルといった化学繊維は、毛玉は表面から自然に落ちることはなく、くっついています。化学繊維は、天然繊維と比べると強い繊維であるため毛玉ができやすく、表面にずっと長くとどまっているというわけです。
摩擦が大きく繊維同士が頻繁にこすれ合う場所ほど、毛玉ができやすいと言われています。代表的なのは脇の下、袖の内側、ポケットの周辺、裾まわりなどです。他にも、リュックサックやバッグのベルトなどが接触する場所も注意してください。
毛玉を取ってくれるクリーニング店がある!
クリーニング店の多くは、毛玉取りをしてくれます。無料で対応してくれるお店、別途料金がかかるお店などさまざまなので、依頼するときは毛玉取りのサービス有無や料金を確認してください。
クリーニング店での毛玉取りがおすすめな理由
クリーニング店で毛玉取りをするのをおすすめする理由は、以下の通りです。
- 美しい仕上がりが期待できる
- 自分で行う手間と時間を省ける
- 無料で対応してくれることがある
クリーニング店に服を出すとき、「毛玉が気になる」と一言添えることで、無料で対応してくれることもあります。クリーニング店で毛玉取りをしてもらうと、生地を傷めないよう丁寧に毛玉を取ってくれるため、自分で行うよりも美しい仕上がりが期待できます。
毛玉取りは、根気強く行わなければいけない細かな作業ですし、自分で行うと手間と時間がかかります。その点、クリーニング店のスタッフは、素材を考慮しながら毛玉を取ってくれます。毛玉がすべて取れていない場合には、無料でやり直してもらえることも少なくありません。
クリーニングに出すことによって毛玉できることもある
クリーニングに出すことによって、かえって服に毛玉ができてしまったというケースも残念ながら発生しています。これは、クリーニングによる摩擦が原因。クリーニングに出す前にはなかった毛玉がクリーニング後にできていた場合は、すぐにクリーニング店に連絡してください。
全国クリーニング生活衛生同業組合連合会の「クリーニング事故賠償基準」によると、クリーニングに出すことで毛玉ができた場合、「クリーニング事故」に該当する可能性があります。ただし、クリーニングに出したことによって毛玉ができたことを利用者が立証しなければならないため、クレームを入れても対応してもらえないケースもある点に注意が必要です。
毛玉ができやすい素材でしかも高価な服を預ける場合には、「毛玉が気になる」ことを明確に表示することが大切です。それでも心配な場合は、毛玉ができそうな部分に毛玉ができていないか確認し、スマホで撮影してからクリーニングに出すことをおすすめします。
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クリーニング店での毛玉取りの料金
毛玉取りの料金は、店舗によってプランが存在する場合や、追加料金が発生するオプションとなっている場合などがあります。また、ほんの少しの毛玉の場合は、無料で対応してくれるお店も少なくありません。
ここでは、クリーニング店での毛玉取りの料金の相場を、下記のアイテムごとにご紹介します。
- ニット・セーター・カーディガン
- コート
- スーツ
ニット・セーター・カーディガン
毛玉ができる服というとまず思い浮かぶのはニット・セーター・カーディガンではないでしょうか。袖口周り、脇の下、リュックサックのひもが当たる部分、首回りなどに毛玉ができやすく、クリーニングに出すときはどこが気になるのか明示することが大切です。
毛玉取りの料金はクリーニング店によって異なり、宅配クリーニングの多くは無料、実店舗型クリーニング店だと200~300円(税込)程度で対応してくれることが多いでしょう。
コート
コートも毛玉ができやすいアイテム。内側に来ている服とこすれる部分、袖口、ポケット周辺、カバンが当たる腰周り、リュックサックのひもが当たる部分などに毛玉ができます。ニット・セーター・カーディガンの場合と同様、宅配クリーニングは無料で毛玉取りを行ってくれるお店が多く、実店舗の場合は別料金200~300円(税込)程度で行ってくれます。
毛玉取りを依頼するときは、どこの部分の毛玉が気になるかあらかじめ伝えておくと安心です。その場合、毛玉の位置と状況をスマホで撮影しておくと良いでしょう。
スーツ
スーツも毛玉ができやすい服です。ビジネス用なので、毛玉があるとだらしない印象となりかねず、身だしなみを整える意味でも毛玉取りは欠かせません。毛玉ができやすい場所は、袖口、ポケット周辺、ボタンホール、カバンのひもが当たる部分などです。
スーツを定期的にクリーニングに出す人も多いため、その都度、毛玉取りを依頼するのがおすすめです。宅配クリーニングの多くは無料で毛玉取りを行ってくれます。実店舗型のクリーニング店では有料サービスとして200~300円(税込)程度で行ってくれます。
自宅でできる毛玉の予防・対策方法
クリーニング店に出さなくても、自分で毛玉を取ることは可能です。手軽にできるのが一番のメリットですが、はさみで毛玉を切ったり手でむしり取ったりすると生地に穴があくこともあるので、細心の注意を払う必要があります。
ここでは、自宅でできる毛玉の予防・対策方法をご紹介します。
毛玉を取る際にあると便利なもの
毛玉を取る際にあると便利な道具は、以下の通りです。
- 毛玉取りブラシ
- 毛玉取り機
毛玉取りブラシは、服にブラシをかけることで毛玉を取る道具です。平らなところに服を広げ、ブラシを滑らせるようにして毛玉を取るのですが、力を入れすぎないのがポイント。動物の毛でできているブラシは生地を傷めにくいので、おすすめです。
毛玉取り器は、電動式の毛玉を取る機器。平らな場所に服を広げて、軽く滑らすように毛玉を取っていきます。毛玉取りブラシよりも時間がかからず便利ですが、毛足が長いセーターなどには使えません。事前に説明書をよく読んでおきましょう。
また、専用の道具でなくても毛玉取りに使えるものがあります。
- カミソリ
- 歯ブラシ
- スポンジ(硬い部分)
毛玉がある場所にカミソリや歯ブラシ、スポンジを当てて取り除きますが、この場合も力を入れすぎないことが大切です。特にカミソリの場合、毛玉を根こそぎ取ってしまうと生地に穴が開いてしまうので、注意してください。[深井11]
できてしまった毛玉の取り方
自宅でできる、毛玉取りブラシを使った毛玉の取り方の手順は、以下の通りです。
① アイロン台など平らな部分に服を広げる
② 毛玉のある箇所に、毛玉取りブラシを当てる
③ 易しくなでるようにブラッシングする
毛玉をできにくくする方法
起毛セーターやモヘアのカーディガン、スウェットといったように「ひねり」が甘い糸を使っている、あるいはフワフワ感を重視した服など毛羽がある服は、着用した後すぐブラシをかけるなどして毛羽を整えておきましょう。
自宅でできる、毛玉をできにくくするためのコツは以下の通りです。
- 洗濯機で他の服と一緒に洗わない
- 洗濯するときは、裏返して、洗濯用ネットに入れる
- 同じ服を毎日着ない
- 柔軟剤を使う
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まとめ
毛玉ができた服を着ているとどうしても生活感が出てしまい、印象を損なってしまいかねません。毛玉ができるのは仕方ないと諦めず、気になるときはクリーニング店で取ってもらいましょう。自宅でも毛玉を取ることは可能ですが、生地を傷めるおそれがあるので、注意してください。毛玉のない服を身に着けて、イメージアップを図ってみてはいかがでしょうか。